ラジエントヒーターって何?その特徴と使い方をまとめてみました

ラジエントヒーターを聞いたことがありますか。ガスコンロを使用されているおうちでは、ピンとこないかもしれません。しかしIHクッキングヒーターを使用されている方は、奥の真ん中の3口目がラジエントヒーターになっている機種をご使用の方もいることでしょう。

今回ははじめて名前を聞いた方や新機種を買うときにラジエントヒーターを入れるか迷われている方、そしてうちにあるけど使い方よくわからない方へ、ここではラジエントヒーターに焦点をあてて詳しく解説していきましょう。

1. ラジエントヒーターって?

まずはラジエントヒーターとは具体的に、どんなものなのでしょうか。ラジエントヒーターは、ニクロム線を渦巻き状にしてプレートの下に埋め込んでいる加熱器具です。非加熱状態の時にはほかのヒーターと同じ色ですが、加熱状態の時にはオレンジ色に変わります。IHとは違い、プレートそのものが熱くなるのが特徴です。

ラジエントヒーターを3口目に採用することが多いのは、次の理由からです。

1-1. 設置値段が安い

3口ともIHクッキングヒーターにするより、設置費用が安くなります。メーカーにもよりますが、少なくとも5万ほどの違いが出るのです。しかしラジエントヒーターは火力が弱く熱効率が悪いため、IHよりも電気代が高くなります。すべてラジエントヒーターにする理由がないひとつが、そちらになります。

1-2. IH非対応の鍋が使える

ガスコンロからIHに変更する際に、一番困るのが鍋問題です。IH対応の鍋にすべて買い替えるのは大変でしょう。ラジエントヒーターはIHでは使えないアルミ鍋・鉄鍋などの金属鍋、ほかにも土鍋・耐熱ガラスの鍋が使えます。底がフラットでないといけませんが、ほぼすべての鍋が使えるのです。

1-3. IHヒーターには不可能な調理ができる

以下に細かくみていきますが、IHヒーターでは不可能な調理が、ラジエントヒーターでは可能になります。ラジエントヒーターはプレートそのものが熱くなる特徴があるので、その特徴を生かした調理ができるのです。

2. ラジエントヒーターの使い方って?

ラジエントヒーターがあるのに使えない・使い方がわからない方へ、ここではラジエントヒーターの特徴からその使い方を解説していきます。ぜひとも参考にしてください。

2-1. 余熱が使える

ラジエントヒーターはプレート自体が熱くなるので、加熱をやめてもプレートに熱が残ります。つまりカレーやシチューなど、余熱であたためておきたいものや余熱で仕上げたい料理などに向いているともいえます。逆に早めに加熱をとめないと、吹きこぼれてプレートが汚れてしまうので気をつけましょう。

2-2. 食材をあぶることができる

IH は鍋などの調理器具を振動させて熱をもたせていて、プレート自体は触っても安全なくらい加熱されていません。調理器具がポイントになってくるので、食品自体をあぶりたい場合はまったく機能しないことになります。それがラジエントヒーターの場合はガスコンロと同じように、炙るという調理方法ができるのです。

2-3. 遠赤外線効果

熱源は電気ですが、遠赤外線を使って調理していることになります。遠赤外線調理がなぜおいしくなるのかは解明されてはいないようですが、実体験としておいしくなるといわれる方が多い傾向があるのです。たとえばおすすめは焼き芋です。ぜひお試しください。

3. ラジエントヒーターのデメリット

ここからはラジエントヒーターのデメリットをまとめておきましょう。デメリットには以下のようなものがあります。

3-1. 熱効率が悪い

これはさきほど触れましたが熱効率が悪いので調理時間が長くなり、電気代が高くなります。頻繁に使うことは避けた方がよいでしょう。余熱があるので、はやめに加熱するのをやめて利用しましょう。

3-2. 直接プレートが熱くなるのでやけどの危険がある

IHと違ってプレートが直接熱くなります。そのため汚れたその時点で、すぐ掃除はできません。冷めてからになります。やけどの危険性があることも、十分に理解しておきましょう。加熱時はわかりやすいようにオレンジ色になるので、間違って触ってしまうことはないでしょう。プレートそのものが熱くなり、鍋が焦げつくこともあるので注意です。

3-3. 使用していると周りの温度があがる

IHは使用していても涼しい体感が特徴ですが、ラジエントヒーターの方は周りの空気も温めるので、夏の暑いときには暑さを感じます。

4. ラジエントヒーターの最大のメリットはIHでもの足りない部分を補えること

このようなデメリットもありますが、それを補ってあまりあるメリットがIHだけではもの足りない部分を補ってくれることです。IH非対応な鍋も使えるうえに、食材をあぶれます。また余熱を利用した調理も可能になります。設置費用もIHと比べると安くなるので、3口目にあると損はないといえるでしょう。

5. まとめ


今回はラジエントヒーターの詳細やなぜ採用するのか、その使い方などを解説していきました。はじめて聞く名前だと思われた方も、家にあるけど使い方がいまいちわかならなかった方もいることでしょう。これからIHクッキングヒーターを購入しようと検討している方は、この記事をぜひ参考にしてください。

「株式会社サニークラフト」ではラジエントヒーターを搭載した、IHクッキングヒーターも取り扱っております。設置までもお任せください。また暖房つきふろ給湯器も取り扱っていますので、ぜひともあわせてご相談ください。皆様からのご相談を、心よりお待ちしております。