浴室乾燥機は非常に便利な設備ですが、実際どのように使用するものなのかご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、乾燥といえば洗濯乾燥機が古くからありますので、そちらとの違いについても気になることでしょう。そこで今回は浴室乾燥機の使い方や、洗濯乾燥機との違いについてご紹介いたします。
1. 浴室乾燥機とは
浴室乾燥機というのは、浴室に設置される乾燥機のことで、浴室内の乾燥の他に暖房や冷房などによって浴室を快適な温度に保てる機能を搭載しています。冬の時期には、浴槽の湯船に浸かると寒さなどを感じなくなりますが、脱衣所で洋服を脱いで湯船までの間や、身体や髪の毛を洗っている最中はどうしても肌寒さを感じてしまいます。浴室乾燥機の暖房機能によって、その不満を解消できるというわけです。
浴室乾燥機の最大の特徴は乾燥機能にあります。洗濯物を干す場合、バルコニーやベランダが基本となりますが、近年では部屋干しも一般的になってきました。しかし、室内で干す場合にはそれなりにスペースを取ってしまいますし、なかなか乾きません。また、シワができやすいというデメリットもあります。浴室乾燥機を使用することで、浴室内で干した洗濯物をシワにならずに乾燥させられるようになるのです。
その他のメリットとしては、洗濯物の匂いを抑える効果にも期待できます。禁煙では部屋干し用の洗濯用洗剤も数多く販売されていますが、それでも部屋干しの場合には嫌な匂いが残ってしまうこともあります。洗濯乾燥機があれば臭いがつかずに乾燥させられますが、スペースなどの関係で設置が難しい場合もあるでしょう。その際に浴室乾燥機があれば、天候なども気にせずに洗濯物を乾燥させることが可能というわけです。
2. 浴室乾燥機の使い方
浴室乾燥機の使い方ですが、まずは浴室内の湿気を除去することから始まります。換気機能が搭載されているはずですので、その機能を使って洗濯物を干すのに適した状態にするのです。ある程度湿気を取り除いたら、乾燥モードに切り替えます。あとは浴室内に洗濯物を設置するだけですが、その際に押さえておくべきポイントがあるのです。
1つ目のポイントは『干し方』です。乾燥機能を使ったとしても、洗濯物同士が密着していたり、隙間なく設置してしまったりすると乾燥効率は大幅にダウンしてしまいます。洗濯物同士で一定の間隔を空けることによって、空気の通り道ができるので乾燥しやすくなります。
2つ目のポイントは『部屋干しとの併用』です。選択が終わった状態からいきなり浴室乾燥機で乾燥でも問題はありませんが、電気代が高くなってしまったり乾燥するまでに時間がかかったりしてしまいます。そこで、洗濯が終わった後に一旦部屋干しでできるだけ乾かした上で、浴室乾燥機能を使うことで無駄なく乾燥させることが可能になるのです。
3つ目のポイントは『浴室内の水分を除去しておく』です。換気機能で浴室内の湿気を除去した上で乾燥に入りますが、その際に浴槽や壁に付着した水滴などをできるだけ取り除くようにしましょう。水滴も立派な湿気ですので、乾燥時間に影響を及ぼしてしまいます。
3. 洗濯乾燥機との違い
浴室乾燥機の比較対象となるのが洗濯乾燥機です。一般的に洗濯物を乾燥させる専用の機械として、昔から利用されてきました。そこで気になるのは双方にどのような違いがあるのかという部分ではないでしょうか。それぞれの特徴を挙げてみましょう。
3-1. 浴室乾燥機の特徴
浴室乾燥機は、天井や壁に設置するタイプの設備で、温風を使って浴室内や洗濯物を乾燥させることが可能です。乾燥に関して言えば時間がややかかってしまいがちですが、洗濯乾燥機での乾燥が推奨されないデリケートな素材の洋服や靴などを、乾燥させられるというのが特徴です。
3-2. 洗濯乾燥機の特徴
洗濯乾燥機はなんといっても洗濯物を乾燥させることだけに特化した設備となります。洗濯機の上部やドラム式洗濯機ですと選択機能とセットになっていたりもします。ドラムで洗濯物を回転させることで洗濯物同士の密着を解きつつ、熱風によって一気に乾燥させるという仕組みです。ただし、洗濯乾燥機自体のサイズが大きいので、家のスペース次第では設置ができない場合があります。
4. 使用する上での注意点
浴室乾燥機を使用する上での注意点ですが、一つ目はフィルター清掃が必要という点です。浴室乾燥機自体にフィルターが付いているのですが、使用していくうちに徐々にフィルターが埃で詰まってしまうようになります。フィルターが詰まってしまうと、本来の性能を発揮できませんし、健康上もよろしくありません。少し面倒ではありますが、定期的にフィルター清掃を行うことで、常にフルパワーで乾燥できるようにしなければならないのです。
もう一つはお風呂の時間を考えなければならないという点です。浴室乾燥機を使って洗濯物を乾かす際には、洗濯物を設置することになります。その状態ではお風呂に入られません。そのためお風呂に入る時間を考慮した上で、洗濯物を干すようにしなければならないということになるのです。
また、光熱費にも気をつけましょう。何も考えずにただ使用しているだけですと、光熱費が高くなってしまいがちです。夜間など電気代が安い時間帯があるプランを契約している場合には、その時間を狙って使用することで極力電気代がかからないように節約が可能となります。
5. まとめ
正しい使い方をすることによって、電気代を抑えつつ洗濯乾燥機よりも綺麗にしっかりと洗濯物を乾燥させることが可能となります。それほど難しい使い方ではありませんので、ぜひ活用してより快適な暮らしを手にいれてみましょう。
「株式会社サニークラフト」では、浴室乾燥機の設置を承っております。ご相談やお見積は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。